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犬の目の周りが赤いのはなぜ?片目だけのときや、アレルギー・ケガ・感染の見分け方を獣医師が解説

きゃん

※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれています。紹介するフードは、獣医師が公式の原材料表示を確認しています。

「愛犬の目の周りが、なんだか赤い…」

「片目だけ赤いけど、病院に行ったほうがいいのかな?」

顔を見たときに、こんなふうに心配になっていませんか?

目の周りの赤みは、「目そのもの」の赤みか、「目の周りの皮膚」の赤みかで、考えることが大きく変わります。

動物病院で毎日皮膚の相談を受けている現役の獣医師として、見分け方と、おうちでできること・しないことをまとめました。

この記事でわかること
  • 白目の赤みと、目の周りの皮膚の赤みの見分け方
  • 皮膚の赤みを「アトピーっぽい・外傷っぽい・感染っぽい」で見分けるコツ
  • 片目だけ赤いときに考えること
  • すぐ病院に行きたいサイン
  • おうちでしてよいこと・控えたいこと

まず「白目」か「目の周りの皮膚」かを見る

目の周りが赤いときは、まず赤いのがどこかを見てください。

白目や黒目が赤いなら、目そのものの病気のサインです。

まぶたや目の下の皮膚が赤いなら、皮膚の病気のことが多いです。

目のまわり以外の皮膚も赤いときは、犬の皮膚が赤いときの見分け方も参考にしてください。

犬の目の赤みの見分け方:白目・黒目が赤いなら目の病気で早めに受診、まぶたや目の下の皮膚が赤いなら皮膚の病気

白目が充血している、目をしょぼしょぼさせている、黒目がにごっているときは、早めに動物病院へ行きましょう。

緑内障など、急いで治療が必要な目の病気もあります。

この記事では、このあと「目の周りの皮膚が赤い」ときを中心に解説します。

目の周りの皮膚の赤みは「3つのタイプ」で見分ける

目の周りが赤い子を診るときは、まずアトピーっぽいのか、外傷っぽいのか、感染っぽいのかを見ます。

目の周りの皮膚が赤くなる原因は、大きく3つのタイプに分けられます。

おうちでも、見た目やほかの症状から、ある程度の見当をつけることができます。

犬の目の周りの赤みを3つのタイプで見分ける:アトピーっぽい(両目・耳や足先もかゆい)、外傷っぽい(片目だけ・急に)、感染っぽい(ジュクジュク・におい・毛が抜ける)

アトピーっぽい:両目のまわり+ほかの場所もかゆい

両目のまわりが赤く、耳・足先・お腹・わきなどもかゆがるときは、アトピー性皮膚炎や食べ物のアレルギーが考えられます。

目の周りや口の周りは、アレルギーでかゆみが出やすい場所のひとつです。

春や秋など季節でくり返す、ごはんを変えてから悪くなった、という場合もこのタイプです。

アトピーと食事の関係は、アトピー性皮膚炎の記事でくわしく解説しています。

外傷っぽい:片目だけ・急に赤くなった

片目だけ急に赤くなったときは、こすった・ぶつけた・草むらに顔を入れたなど、ケガや異物が考えられます。

前足で目をかいたり、顔を床にこすりつけたりして、皮膚が傷つくこともあります。

ケガのときは、目そのものにも傷がついていることがあるので、早めに診てもらうと安心です。

感染っぽい:ジュクジュク・におい・毛が抜ける

赤みに加えて、ジュクジュクする、においがある、ぶつぶつができた、毛が抜けてきたときは、感染が考えられます。

細菌(膿皮症)、カビの仲間のマラセチア、毛穴にすむダニ(ニキビダニ)などが原因になります。

目の周りの毛が丸く抜けてくる子犬は、ニキビダニのことがあります。

細菌の感染は膿皮症の記事、ベタつきやにおいはマラセチア皮膚炎の記事にまとめています。

🩺 獣医師メモ:3つのタイプは、重なることもよくあります。たとえば、アトピーでかゆくてこすり、その傷から細菌が入って感染する、という流れです。見た目だけで決めつけず、くり返すときは病院で検査をしてもらいましょう。

片目だけ赤いときは?

片目だけ赤いときは、両目のときとは考えることが少しちがいます。

赤いのは考えられること目安
両目のまわりアトピー・食べ物のアレルギーなど、体の中から起きていることが多い数日続く・くり返すなら受診
片目だけこすった・ぶつけた・異物が入った、できもの、目そのものの病気急に赤くなったら早めに受診

片目だけのときは、目に傷がついていたり、目の病気が隠れていたりすることがあります。

片目だけ急に赤くなったときは、様子を見すぎず、早めに病院へ行きましょう。

すぐ病院に行きたいサイン

こんな時は、早めに動物病院へ
  • 白目が真っ赤・黒目がにごっている
  • 目を開けにくそう、しょぼしょぼさせている
  • 片目だけ急に赤く腫れた
  • 膿のような目やにや、ジュクジュクした汁が出ている
  • 顔をしきりにこすりつける、前足でかき続ける

赤みが軽く、1〜2日で引くなら様子を見てもよいですが、くり返すときは原因を確かめましょう。

放っておくとどうなる?

目の周りの赤みを放っておくと、かゆみでこすったり、なめたりが続きます。

こするほど皮膚が傷つき、毛が抜けたり、皮膚が黒っぽく厚くなったりすることがあります。

傷から細菌が入ると、ジュクジュクして治りにくくなります。

さらに、こすったときに目そのものを傷つけることもあるので、早めに原因を確かめることが大切です。

おうちでしてよいこと・控えたいこと

犬の目の周りが赤いときのおうちケア:してOKなこと(ぬるま湯のガーゼで拭く・毛を短く・こすらせない・写真を撮る)と控えたいこと(人間用の目薬や塗り薬・ゴシゴシ拭く・薬の残り・片目が急に赤いのに様子見)

涙や目やには、ぬるま湯で湿らせたガーゼやコットンで、やさしく拭き取りましょう。

目の周りの毛が長いと、涙で湿って蒸れやすいので、短く整えておくと安心です。

人間用の目薬や塗り薬は使わないでください。

目に入ると心配な成分が入っていることがあり、原因によっては悪くなることもあります。

前にもらった薬が残っていても、今回の原因に合うとは限らないので、使う前に先生に確認しましょう。

犬種や年齢で多いこと

こんな子は多いこと
トイプードル・チワワ・マルチーズなど涙が多く、目の下が赤茶色になりやすい(涙やけ)。湿った皮膚が赤くなることも
白い毛の子涙で毛が赤茶色に染まり、赤みが目立ちやすい
子犬目の周りの毛が丸く抜ける、毛穴のダニ(ニキビダニ)
柴犬・フレンチブルドッグなどアトピー性皮膚炎が多く、目の周り・口の周り・足先がかゆくなりやすい

涙やけは、涙の通り道が細い・まつ毛が目に当たるなど、目の形が関係していることも多いです。

フードだけで治ると考えず、気になるときは病院で原因を確かめましょう。

食べ物のアレルギーが疑われるとき

目の周りが赤いうえに、耳・足先・お腹もかゆがる子は、食べ物の関係も考えます。

食べ物が原因かを確かめるには、病院の療法食などに切り替えて、8週間ほど様子を見ます。

その間は、おやつやトッピングも止めるのが大切です。

症状が出やすい場所や確かめ方は、食べ物のアレルギーの記事でくわしく解説しています。

🩺 市販のフードから選ぶなら|獣医師が原材料を確認した2つ
※アレルギーかどうかを確かめる8週間は、病院の療法食が基本です。確かめたあとに、市販のごはんを選ぶときの候補です。
金虎 おさかな(国産)
まぐろ・かつおが中心。肉・卵・乳・小麦は不使用(大豆・ごまは使用)。1kg×2袋 税込6,600円、お試し400gあり。
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ペロリコ アレカット
分解したターキーが中心。牛・豚・鶏・卵・牛乳・小麦・大豆は不使用(緑イ貝・酵母は使用)。2kg 税込5,852円。
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よくある質問

Q
目の周りの毛が抜けてきました。病気ですか?

こすりすぎ、ニキビダニ、細菌やカビの感染など、いくつかの原因が考えられます。

毛が抜ける範囲が広がるときや、赤み・かゆみがあるときは、病院で皮膚の検査をしてもらいましょう。

Q
人間用の目薬や塗り薬を使ってもいいですか?

使わないでください。

目に入ると心配な成分が入っていることがあり、原因によっては悪くなることもあります。

必ず先生に相談してください。

Q
白い犬の目の周りが赤茶色になるのは病気ですか?

多くは、涙で毛が染まる「涙やけ」です。

ただ、涙が多い原因に目の病気やまつ毛のトラブルが隠れていることもあるので、急に増えたときは病院で診てもらいましょう。

Q
目の周りに赤いできものができました

ものもらいのような炎症や、まぶたのできもの(腫瘍)のことがあります。

見た目だけでは区別がつかないので、大きくなる・出血する・目にかかるときは早めに受診してください。

まとめ|目の周りの赤みは「場所」と「タイプ」を見て、早めに相談を

この記事のまとめ
  • 白目・黒目が赤いなら目の病気。早めに受診
  • 目の周りの皮膚の赤みは「アトピーっぽい・外傷っぽい・感染っぽい」で見分ける
  • 片目だけ急に赤いときは、ケガや目の病気も考えて早めに受診
  • 人間用の目薬や塗り薬は使わない
  • 耳や足先もかゆいなら、アレルギーも考える

※この記事は一般的な情報です。

気になる症状があるときは、かかりつけの獣医師に相談してください。

📚 参考文献
・Hensel P, et al. (2015). Canine atopic dermatitis: detailed guidelines for diagnosis and allergen identification. BMC Vet Res.
・Favrot C, et al. (2010). A prospective study on the clinical features of chronic canine atopic dermatitis and its diagnosis. Vet Dermatol.
・Mueller RS, et al. (2012). Treatment of demodicosis in dogs: 2011 clinical practice guidelines. Vet Dermatol.
・Olivry T, Mueller RS, Prélaud P. (2015). Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals (1): duration of elimination diets. BMC Vet Res.

ABOUT ME
きゃん
きゃん
獣医師 / ペット健康ノート 運営者
動物病院で犬・猫の診療を続ける現役獣医師。皮膚のかゆみ・赤み・外耳炎の相談を毎日受けています。犬の健康管理アプリの監修も担当。診察室で伝えきれない「食事でできること・受診の目安」を、論文をもとにわかりやすくまとめています。ラグドールと暮らしています。
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